マイクロラーニングとは?企業の導入事例、おすすめのプラットフォームも紹介

マイクロラーニングは、人材育成に役立つ効果的な学習方法です。企業がマイクロラーニングを導入することで、従業員の知識やスキルを効率的に高めることができます。

この記事では、マイクロラーニングが注目される背景や、マイクロラーニングのメリット・デメリット、導入事例について解説しました。マイクロラーニングに興味のある人材育成担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

マイクロラーニングとは何か?注目される背景を解説

マイクロラーニングとは、短時間で完結するeラーニングのことです。マイクロは小さいという意味の単語で、従来のeラーニングと比較して、短い時間を1単位として学習できることを表しています。

なお、従来のeラーニングについては、「eラーニングとは?意味や歴史、LMSを解説 企業向けのオススメ講座も」の記事をご覧ください。

マイクロラーニングでは、一般的に、5~10分程度で視聴できる動画やテストの教材を、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末で学習します。マイクロラーニングのコンテンツを指して、「マイクロコンテンツ」と呼ぶ場合もあります。

マイクロラーニングは、インターネットやモバイル端末の普及に伴って注目を集めるようになりました。特に、1980年代以降に生まれた世代では、パソコンよりもモバイル端末に馴染みのある人が多くなっています。このことが、モバイル端末で学習できるマイクロラーニングが注目される背景だといえます。

マイクロラーニングとは、短時間で完結するeラーニング

また、現代人の忙しいライフスタイルの中でも、マイクロラーニングであればスキマ時間にスキルアップできます。モバイル端末を使えば、移動中や待ち時間を活用して学習できるという点がメリットです。

さらに、フレックスタイム制やリモートワークの導入により、働き方が多様化したことも、マイクロラーニングが普及した理由の1つです。一箇所に集まって同時に研修を行うことが難しい現代では、従業員が各自の取り組みやすいタイミングで学べるマイクロラーニングが人気となっています。

 

マイクロラーニングのメリット・デメリットとは?

マイクロラーニングを人材育成に活用する際には、特徴を把握し、適した分野に活かすことが重要です。ここからは、マイクロラーニングのメリットおよびデメリットについて解説します。

マイクロラーニングのメリット

マイクロラーニングの大きなメリットは、学習する場所や時間の自由度が高いことや、学習効果が高いことです。

  • スキマ時間に学習できる

マイクロラーニングは短時間のコンテンツで構成されているため、通勤中や休憩時間などのスキマ時間に学習できます。スマートフォンやタブレットで学習する場合は、事前にコンテンツをダウンロードしておけば、学習時に通信する必要がありません。

また、仕事中の休憩時間にはパソコンで学習し、移動中や自宅ではモバイル端末で学習するといった学び方も可能です。

  • 短時間のため学習の負担が少ない

マイクロラーニングは短時間で学習できるため、学習者の負担が小さいこともメリットです。まとまった時間や労力をかけることなく取り組めるため、学習を継続しやすく、業務への負担が少なく済みます。

  • 記憶に定着しやすい

マイクロラーニングでは、短時間のコンテンツを繰り返し学習することで、記憶に定着しやすくなります。コンテンツを何度も復習することが可能であることは、1単位にかける時間が短いマイクロラーニングならではです。

マイクロラーニングにはさまざまなメリットがある
  • 集中力が途切れにくい

従来のeラーニングと比較して、マイクロラーニングは集中力が途切れにくいことがメリットといえます。動画視聴による学びは、長時間になるほど集中力を保ちづらいことが課題です。しかし、マイクロラーニングなら短時間で集中できるため、効率的な学習が期待できます。

  • 最新の内容に更新しやすい

マイクロラーニングのコンテンツは短時間のため、内容の更新が容易なこともメリットです。特に、IT技術や法律などの分野は頻繁に内容が変化します。マイクロラーニングなら、コンテンツの差し替えをする場合にも効率的に作業できるといえます。

マイクロラーニングのデメリット

マイクロラーニングのデメリットとしては、短時間のため説明が不十分な場合があることや、ディスカッションや演習には向かないことが挙げられます。

  • 理解が不十分となる可能性がある

マイクロラーニングのコンテンツは短い時間にまとめられているため、複雑な理論や技術に関する学習では説明が不十分になる場合があります。特に、扱う課題が複雑なケースや、理解のために多くの知識を要するケースには、マイクロラーニングは向いていません。

  • 学習範囲の広さや深さによっては対応できない

マイクロラーニングは、学習範囲の広さや深さによっては対応できないこともデメリットです。たとえば、難易度の高い資格試験の準備では、合計で数百時間の学習が必要な場合があります。マイクロラーニングは1回あたり数分のコンテンツで構成されるため、数百時間の学習には不向きです。

  • ディスカッションや演習には向かない

マイクロラーニングは、ディスカッションやグループワークなど、対人での学習が必要なケースには向いていません。また、スキマ時間に取り組むという性質上、演習や長文での回答作成には不向きです。

  • コンテンツの自作は難しい

マイクロラーニングのコンテンツを自社で作成するためには、教材を作るための技術やコストが必要となります。そのため、自社に特化したコンテンツの使用は難しいという点が、マイクロラーニングのデメリットです。一方で、質の高いマイクロコンテンツはまだ少ない点もデメリットといえます。

 

マイクロラーニングの導入事例を企業、受講者の視点で紹介

マイクロラーニングに活用できる企業の人材育成サービスとして、動画コンテンツを学習できるUdemyが人気です。Udemyは、ビジネスの基本からITまで、さまざまな分野に関するeラーニングコンテンツが学べます。

Udemyで質の高いマイクロラーニングで人材育成を

Udemyは、専門分野での実務経験が豊富な講師による、質の高い学習コンテンツが特徴です。

また、Udemyの講座は1つのレクチャーが数分から十数分程度のものが多く、マイクロラーニングとしての学習にも適しています。

これまでにも、多くの受講者がUdemyの講座で学び、専門的なスキルを身に付けています。たとえば、あるエンジニアの方は、毎日数分~1ユニットほどUdemyで学ぶマイクロラーニングに取り組み、データサイエンティストとしてのキャリアアップを実現しました。

詳しくは、「【受講生インタビュー】UdemyとSIGNATEで始まったデータサイエンティストへの道」の記事でお読みいただけます。

企業のマイクロラーニング導入にはUdemy法人プランがおすすめ

Udemy法人プランは、ビジネススキルや最先端のITスキルなどの幅広いジャンルのコンテンツを「定額学び放題」で利用できるサービスです。

株式会社日立アカデミーでは、従来の研修に代わって、従業員が自発的にスキルを学べる環境を作るためにUdemyを導入しました。AIやデータサイエンスなどの最新知識を効率よく学べる場として、Udemyのeラーニングを活用しています。

株式会社日立アカデミーにおける導入事例の詳細は、「学びのマップは自分で描く。日立アカデミーが取り組むデジタル化時代の人材育成」をご覧ください。

学びのマップは自分で描く。日立アカデミーが取り組むデジタル化時代の人材育成
学びのマップは自分で描く。日立アカデミーが取り組むデジタル化時代の人材育成

また、豊田通商株式会社では、Udemyの動画研修によって、学習者それぞれに合ったスタイルでのITスキル学習を実現しました。Udemy法人プランを全社導入することで、IT人材育成を推進しています。

豊田通商株式会社における導入事例の詳細は、「自動車業界「100年に一度の大変革時代」への挑戦! 全社で取り組む豊田通商のIT人材育成とは?」の記事をご覧ください。

 

この記事では、マイクロラーニングの特徴や導入事例を紹介しました。マイクロラーニングは短時間で完結するeラーニングのため、業務に役立つスキルを効率よく身に付けることが可能です。

企業へのマイクロラーニング導入を検討している場合は、「定額学び放題」のUdemy法人プランを利用してみてはいかがでしょうか。