エンジニアの開発業務の不明点が解消！資格取得を目指す社員も増加

株式会社クレスコ・ジェイキューブ

株式会社クレスコ・ジェイキューブは、2024年度からの中期経営戦略において「ONLY ONE」と「PLUS ONE」を掲げ、社員のスキル向上のための研修や、お客様により付加価値の高いシステムを提供することをめざしたさまざまな取り組みを実施しています。

社員の育成では2023年度からUdemy Businessを導入し、若手社員を中心に現場での活用が進んでいます。今回は総合企画室の神谷孝之さんに、人材育成における取り組みや今後の展望、Udemy Businessの活用状況について伺いました。

社員の成長が第一「教育元年」に描く新たな育成戦略

2022年7月、グループ傘下の企業3社が合併して誕生したクレスコ・ジェイキューブは、社員のライフワークバランスの充実を大切にした経営を実践しています。社員一人ひとりが充実した人生を送るためには、仕事を通じた働きがい・やりがいを感じられる会社づくりと社員自身の成長が欠かせません。

「人材育成では、社員のおよそ9割を占めるエンジニアに対する研修が大きなウエイトを占めます。採用部門や技術部門の担当者と連携しながら、社員にどういったスキルを身につけてほしいか、常に試行錯誤を続けています」と総合企画室の神谷さんは話します。新入社員教育はもちろん、階層別の人材育成にも非常に力を注いでいます。

合併初年度は、事業の円滑な統合と推進を最優先課題としており、それまで3社が独自に行ってきた教育体系を統一するには至りませんでした。しかし、合併2年目の2023年度に教育体系を構築し直すプロジェクトが発足し、この年を「教育元年」と位置づけた取り組みが始まりました。

「PLUS ONE」を人材育成の合言葉に、Udemy Businessを活用した社員研修をスタート

教育元年がスタートした背景には、「社員一人ひとりの成長を支援し、働きがい・やりがいを感じられる会社にしたい」という社長の強い思いがありました。また、合併によって生まれた新しい企業文化を社内に浸透させたいという意図もあります。「社員一人ひとりがクレスコ・ジェイキューブの一員という意識を共有するためにも、社員教育の重要性を強く認識していた」と神谷さんは話します。

この取り組みが発足した2023年4月、社長から社員への発信として「PLUS ONE」というスローガンが掲げられました。PLUS ONEとは「例えばJavaが得意な一人のエンジニアがいたとして、Javaだけでなくもう一つ得意な言語を身につけることを意味する言葉です。またお客様に対しては、クレスコ・ジェイキューブが提供する価値やサービスにもう一つ何かを付け加えていこうという意味もあります」（神谷さん）

このPLUS ONEを社内の合言葉として、2023年度からUdemy Businessを活用した社員研修がスタートしました。

最先端かつ高いレベルのITスキルを習得するために、Udemy Businessを導入

神谷さんは合併したグループ会社のうちの1社で以前から研修担当を務めており、ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルが身につく対面型研修と、一部オンライン研修も実施してきた経験があります。

合併後にゼロから研修体系を組み立てる際、会社として「対面研修に加えて社員がさまざまな知識を学べるオンライン学習の機会もあった方がよい」と考え、eラーニングの導入を検討し始めました。

クレスコ・ジェイキューブが行う事業の柱であるエンジニア人材には、常に最先端かつ高いレベルのITスキル習得が求められます。eラーニング選定の際は、技術的スキルを向上させる講座がどれだけ充実しているかが大きなポイントだったと言います。

「Udemy Businessでは多岐にわたる講座が公開されており、当社が得意とする分野にマッチしたITスキルが学べる講座も多くあったため、社員のスキル習得に効果的だと判断して導入を決めました」と神谷さんは説明します。

知識の定着、資格取得、技術情報の検索など様々な面で活用

Udemy Businessの導入にあたっては、学びたい意欲を持つ有志の社員を募りました。現在はおよそ140名の社員にアカウントを付与しています。また学習者のモチベーション維持のため、全社で行う月例会議ではUdemy Businessの利用率の公開や、社員に人気の講座ランキングを発表するなどの工夫も行っています。

Udemy Businessと対面研修との組み合わせも実践しており、新入社員研修では社内で技術系のレクチャーを行う際、事前に関連するUdemy Businessの講座を視聴してもらうようにしています。オンラインで学んだ内容を対面研修でさらに深掘りすることで、基礎知識の定着を促します。

その他の活用法について、神谷さんは次のように話します。
「Javaやプロジェクトマネジメントといった現場の業務に役立つ講座に加え、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の学習のためにUdemy Businessで学ぶ社員も多いという印象です。また、エンジニアが開発業務で不明点がある場合にUdemy Businessで検索すると、すぐに解決法にたどり着けるので非常に便利だという話も聞きました。若手社員を中心に、社内で少しずつUdemy Businessの活用が広がりつつあります」

社内研修を動画に、Udemy Business利用率向上にむけた取り組み

Udemy Businessを使った学習を社内でさらに推進するため、クレスコ・ジェイキューブではさまざまな取り組みを行っています。そのうちの一つが、社内で行っている研修を動画にし、それをUdemy Businessにアップロードして社員の学習機会を増やすことです。

学習アカウントを付与した有志の中でも、まだまだ利用率が低い社員は多く存在します。「Udemy Businessで学ぶ取っ掛かりをつかみ、その便利さを実感すればきっと自ら学ぶようになるはずです。そのための第一歩として、Udemy Businessに触れる機会をできるだけ多くつくりたいと思っています」（神谷さん）

親会社のクレスコが作成した、ダイバーシティやマネジメントに関する動画教材なども既にUdemy Businessを通した全社での共有を実践しています。また今後は健康経営優良法人認定の取得に向け、社内研修を実施する予定のため「Udemy Businessを通して研修を行い、社員の健康意識の向上をめざしたい」と神谷さんは話します。

社内でeラーニングをする際は必ずUdemy Businessを使うということを社員に広く周知し、実際に使ってもらう流れを通して、ますますUdemy Businessが社内の主要な学習ツールとなり利用率が上がることを目標としています。

学び続ける企業文化の醸成へ、若手社員の利用率向上という確かな成果

クレスコ・ジェイキューブでは、2024年度からの中期経営計画で「PLUS ONE and ONLY ONE」をテーマに掲げました。これには今までのPLUS ONEの考え方に加え、お客様や社会に自社の強みを活かしたONLY ONEの価値を提供しようという思いが込められています。

「新入社員研修でUdemy Businessの活用を開始して以来、入社3年以内の若手社員の利用率はぐんぐん伸びています。教育体系の一つとして、いつでもどこでも学べるUdemy Businessによって会社が人材育成の支援をしている点は、社員にとっても大きなメリットだと思います」と神谷さんは語ります。

一方で、中堅社員の利用率向上にはまだ課題が残ります。中堅社員は既にプログラミングに関するスキルが身につき、業務の中心人物となって活躍する世代のため、学習時間の確保が難しいという現状があります。この課題に対する手立てとして、社員アンケートの実施や経営計画と人材育成計画をリンクさせた学習促進策の検討も進めています。

「Udemy Businessを利用した社員からは、気軽に勉強できて便利だという声が届いています。Udemy BusinessにはITスキルだけでなく、ヒューマンスキルやマネジメントスキルなどを学べる講座も多数あるため、社員が自ら学びたいものを選んで自己学習するのが最も理想的な姿です。そんな風土がますます広がっていくよう、今後もさまざまな手立てを実行していきたいと思います」（神谷さん）