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IT技術者センターを立ち上げ、全技術者が主務とは別に幅広い知識・スキルの習得を目指す

導入事例
SCSK株式会社SCSK株式会社
導入企業情報
企業名
SCSK株式会社
業種
情報・通信業
従業員数
14,938名(2022年3月31日現在 連結)

コンサルティング、システム開発、検証サービス、ITインフラ構築、ITマネジメント、ITハード・ソフト販売、BPO

SCSK株式会社プラットフォーム事業グループでは、2017年にIT技術センターを立ち上げ、技術者のスキルアップに力を入れています。2021年には、IT技術センターの研修メニューの1つとしてUdemy Businessを導入し、技術者の自律的な学習を支援しています。

今回は、IT技術センターの活動内容やUdemy Business導入の背景などについて、プラットフォーム事業グループ統括本部プロジェクト監理部部長兼IT技術センター統括部部長の桜井正明さんと、プラットフォーム事業グループ統括本部の國府田明弘さんにうかがいました。

IT技術センターを設置し、T型人材育成を目指す

SCSK株式会社は、ビジネスに求められる全てのITサービスをワンストップで提供し、業種・業界を問わず8,000社以上の企業においてビジネスの課題解決を支援しています。その中で、プラットフォーム事業グループは、「ネットワーク」「セキュリティ」「サーバ・ストレージ」「ミドルウェア」「CAD」「解析・CAE」「PLM」の7つの製品群を軸に、プロダクトの販売、構築、サポートを提供しています。

同事業グループは、2017年にIT技術センター(以下、ITEC)を設置しました。ITECを立ち上げた背景には、技術者の人材育成において課題があったからだとプラットフォーム事業グループ統括本部プロジェクト監理部部長兼IT技術センター統括部部長の桜井正明さんは語ります。

プラットフォーム事業グループ統括本部プロジェクト監理部部長兼IT技術センター統括部部長の桜井正明さん

「IT技術は日進月歩であり、近年そのスピードは加速しています。今まで好調だったビジネスが、急にシュリンクする可能性があることに危機感を抱いていました。当事業グループでは、ネットワークやセキュリティ、サーバ、ストレージなど、製品ごとに部署が分かれ、技術者が配属されています。そのため、特定の分野の知識・スキルを極めていく『I型人材』が育つ環境にあります。しかし、製品のサイクルが短くなっている状況において、技術者は多様な製品に関わるようになっています。専門性に加え、より広い分野の知見を兼ね備えた『T型人材』を育成する必要があると感じました。アルファベットの『T』という字の横軸部分となる幅広い知識・スキルを育成するために、ITECを立ち上げたのです(図1)」

ITECでのT型人材育成イメージ
図1:ITECでのT型人材育成イメージ

人材育成に力を入れている同社は、全社員に「継続的な学びと成長の機会」を提供するための人材育成体系「SCSK i-University」を整備しています。全社員の活躍が会社の成長を牽引するという考えの下、等級や専門性レベルに応じてマインド(人間力)とスキル(仕事力)の両面の強化を目指し、「キャリア開発」「リーダーシップ開発」「グローバル能力開発」「専門能力開発」「Re-Skilling」の5つのカテゴリで研修を提供しています。

それに加えて、事業グループ独自にITECを設置して研修を実施する意図を、プラットフォーム事業グループ統括本部の國府田明弘さんは次のように説明します。

「ITECでは、当事業グループの事業内容に特化した幅広い技術習得を支援しています。特に主力事業であるインフラ構築の業務では、サーバのメーカーによって構築・管理手法が異なることから、独自に身につけるべき知識やスキルが多々あります。ITECでは、技術の内容やレベルに合わせて、基礎技術勉強会や技術セミナーなどのさまざまな研修メニューを用意しています(図2)」

図2:ITECの活動内容
図2:ITECの活動内容

技術者全員が兼務としてITECに所属し、勤務時間内に学習時間を確保

人材育成に懸ける思いの強さが現れているのが、ITECでの研修を業務の一環としていることです。同事業グループ内の全技術者約280人がITECに所属し、勤務時間内に一定時間の学習を進めています。そのような形態とした理由を、桜井さんは次のように説明します。

「当事業グループでは、全技術者が主務と兼務してITECに所属し、基本的には主務とは異なる技術の習得を目指しています(図3)。ITECへの所属を『兼務』と表現しているのは、『学びも業務の一環』という事業グループ長の強い思いからです。以前の体制では、技術者が忙しい主務の傍ら、業務外の知識・スキルを学ぶのは困難でした。また、管理職にとっては、勤務時間内に主務以外の技術習得を推進するのは、難しい状況でした。そこで、全技術者にITECに所属してもらい、主務と並行して、知識・スキルを習得する時間を確保できるようにしました」

図3:ITECの体制

同事業グループでは、技術者にアンケートを年1回行い、ITECでどのような分野の技術を学びたいか、ヒアリングをしています。主務の延長線上にある技術を学びたいという技術者もいれば、全く違う技術を勉強したいという技術者もいることから、技術者の希望を基にITECでの所属を決定し、幅広い技術の習得を目指しています。ITECには7つの技術部があり、各部長が育成目標を設定し、学習方針を決定。技術者は、部の目標達成に向けてITEC内の必要な研修を受講し、スキルアップを目指していきます。國府田さんは、人材育成における目標設定の重要性を次のように述べます。

「ITECの所属部署の目標を踏まえ、技術者が各自で目標を立て、学習を進めていきます。兼務であっても、『基礎技術勉強会の講師を担当する』『自分の学んだことを技術コンテンツとしてまとめる』など、何らかのアウトプットに結びつく目標としています。将来的にはビジネスにつながるような学習を意識してほしいと考えています」

ITECではさまざまな研修メニューを用意していますが、2021年1月からUdemy Businessを導入しました。その理由を、國府田さんは次のように説明します。

プラットフォーム事業グループ統括本部の國府田 明弘さん

「社員から推薦があり、Udemy Businessを知りました。詳しく調べてみると、ITの最新技術を幅広く学べる点に魅力を感じました。それまで研修コンテンツを内製していましたが、社内で用意し続けるには限界があると感じていました。また、研修の日時はオンライン開催であっても決まっていましたが、Udemy Businessは、技術者が好きな時間に好きな場所で受講できるというメリットがありました。実際、通勤電車内でスマートフォンで受講している技術者もいます」

最新技術の取得や資格取得の学習にUdemy Businessを活用

ITECにおけるUdemy Businessの受講は希望制で、現在、約100人の技術者が利用しています。

「受講者は、所属部署に関係なく、好きな講座を学んでいます。受講状況を見ると、AWSなどのクラウドやメタバースといった最新技術に関する講座のほか、語学系の講座が人気です。ただ、受講希望者が予想以上に多かったため、希望者全員にライセンスを付与できていないことが、今後の課題です」(國府田さん)

基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の資格取得、クラウド(AWSやAzure)の資格取得、プロジェクトマネジメントに関する国際資格であるPMP(Project Management Professional)のライセンス更新の学習に活用している技術者もいます。

導入してわかったUdemy Businessのメリットは、重要な知識を効率よく習得できる点だと桜井さんは話します。

「技術者に必要な知識・スキルは多岐にわたり、その1つずつに関して書籍を探して、読んで学ぶのは、時間も労力もかかり大変です。一方、インターネットで調べるのは簡単ですが、情報が玉石混交のため、自分に必要な知識・スキルの取捨選択が難しくなります。その点、Udemy Businessでは、特定の技術について体系的に知識やスキルがまとめられているので、そこから必要な部分だけを視聴することができ、ピンポイントで学びたい時にも役立つと感じています」

また、ITECでは技術部ごとに技術研究も進めており、その研究にUdemy Businessを活用している技術部もあります。

「技術部ごとに研究テーマを決めて、その成果を年1回の技術研究発表会で共有しています。例えば、デジタル・エンジニアリング技術部では、メタバースについて研究しており、Udemy Businessのメタバースに関する講座を受講しながら研究を進めています。今後、そうした活用も推進していきたいと考えています」(國府田さん)

勤務時間中の学習時間を増やし、事業グループ全体の人材育成を強化

ITECがUdemy Businessを導入して2年が経ち、受講者にアンケートを取ったところ、9割が継続利用を希望するなど、とても高い利用満足度を得られていました。「自己研鑽ツールとしてかなり有効なツール。今後も契約を継続してほしい」「隙間時間を活用して興味のある分野を効果的に学習するツールとして活用している」といった声が、受講者から上がっています。

現在は、Udemy Businessの受講者は、技術者が中心ですが、ビジネス開発に取り組む社員も利用しています。それらの受講者からの評判を聞き、ITECに所属していない同事業グループの営業職の社員から「Udemy Businessを受講したい」という声が届いています。特に営業職には、語学の学習ニーズがあると言います。

「当社の営業職の社員は、ITトレンドを求めて世界中を駆け巡り、最新の製品・サービスの発掘に務めています。商談は主に英語で行われますが、現地の言葉を話せればより深い商談が可能になるでしょう。ドイツ語を学びたいと具体的な希望もあるため、今後ITECに所属していない営業職やビジネス職においてのUdemy Businessの活用を検討中です」(桜井さん)

ITECの研修メニューにUdemy Businessを追加し、T型人材育成をさらに加速させている同事業グループ。ITECにおける人材育成の課題は2つあると、桜井さんは話します。

「まず、勤務時間中の学習時間を増やすことです。現在、当事業グループの技術者の学習時間は、1か月の勤務時間の3%程度で、それを5%程度まで高めたいと考えています。この目標は、主務業務で効率的に生産性を高め、各技術者の目標に設定することで達成したいと考えています。さらに学習する風土をさらに醸成していきたいです」

もう1つは、ITECでの学びを生かした人材配置です。現在、同事業グループでは、年1回のITECでの所属希望を聞くアンケートと同社の製品ごとの経験年数を記入するスキルシートを運用し、人事の資料としています。来期以降は、それらの資料とITECでの研修受講履歴を紐付けるなどして、より戦略的に人材を配置していきたいと、桜井さんは語ります。

「例えば、技術者個人が中・長期的なキャリアプランを描き、ITECで主務とは異なる技術を身につけ、希望の部署に異動することも考えています。製品の専門知識を持ち、新たなビジネスを創出できる技術者を育成し、事業グループ全体の事業力の強化を図っていきます」

ITECを生かし、幅広い知識・スキルを習得したSCSKの人材が、さまざまな課題を抱える企業の力に今後もなっていくにちがいない。Udemy Businessを有効活用しながらT型人材を多く育成し、ビジネスに貢献していきます。


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